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わたしの目は節穴なり

人間ドックの胸部レントゲンの一次読影をやっています。呼吸器内科の専門医ではないので、小さな所見の判定はできませんが、健診医として、異常の有無を見つけ出すくらいはできなければと思ってがんばっています。

二次読影が終わった時点で(レントゲン検査などの読影は各々が別々に読んで結果が一致するかどうかが大事です)判定の違いをチェックし、わたしの判定が「異常なし」なのに他の先生が「異常所見あり」と指摘されているものをもう一度見直してみます。大部分は小さな所見で読んでも読まなくてもいいような正常範囲内の変化なのですが、「左下肺野に大きな線状陰影」とか「右上肺野に結節陰影」とか書かれていると愕然とします。慌てて見直してみると確かに誰でも見つけられそうなでっかい陰影!「あれーっ、さっきこんな影が本当にあったか?」などと一人叫んでみるものの、これは明らかな見落としです。

基本的にはわたしが未熟だからなのですが、健診の現場は、一日に100件も200件もの写真を短時間で評価しなければならないわけで、どんなプロでも見落としは起きます。基本はセンスであり経験値ですが、それでも数が増えれば増えるほど見落としも増えるのは当たり前。だから、どの施設でもダブルチェック、トリプルチェックをしていくわけです。読影者が多ければ多いほど読影者自身のストレスは減らすことができますが、現実には大学でもない限りきちんと読影できる医者がそんなに余っているはずがありません。仕事を掛け持ちしながら最低限ギリギリの人数の中で、見落としのないように、毎日毎日ストレスを蓄積させて身を削りながらみんながんばっているのであります。早く、こんな初歩的なミスをゼロにできるように、わたしもがんばります。

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