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解説者(後)

(つづき)

それが、中学時代にがんばったバスケットボールだからそう思うのではなく、文化を広げる大使のような立場の人間が、どの分野においても日本には育ってこないのが寂しいのです。そして、呼ぶ側にしても、解説者を選択する時点で、この程度のヒトを呼んでおけば何とかなるだろう(地元出身だし)みたいな選び方をしており、明らかに運動素人が担当していることが見て取れるのもまた悲しかったところです。

解説者というのは、深くて長い経験があったり、しっかりと本を読んで勉強したり、あるいは現地の取材をみっちりやることは当然重要ではありますが、それだけでは価値がないと思います。そこにあるべきは自分のその競技に対するポリシーであり、自分の言動を通して聴衆に何を伝えたいのか、自分のことばで皆が将来どうなってくれるのが理想なのか、というビジョンを明確に持っていないときっと何も伝わりません。聴いている側も単なる小遣い稼ぎにしか思えず、返ってジャマに感じることでしょう。

これまた自分の仕事に投影させるわけです。周りを「前向きにさせる」というのは、とても大変なのです。だから先日書いた「ニュースキャスター」同様、今回の感想はそのまま自分たちの仕事にもつながってしまいます。単に目の前に並んだ健診結果を淡々と説明し、受診者の質問に懇切ていねいにお答えできる健診医や保健師がすばらしいのか?と考えたとき、やはりそこに何らかのポリシーとメッセージが入っていないと、健診を受けた人にとってあまりココロに残る結果には結びつかないのではないか、と思っています。それを「はいはい、わかりました。鬱陶しいオヤジやな・・・」と思われない程度に、これからもがんばって行こうかなと思っている次第です。

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