ジャンクフードとうつ病
先日、保健指導リソースガイドから「 ジャンクフードはうつ病リスクを高める 健康的な食事で対策(2013/9/26)」という情報が送信されてきました。
「ハンバーガーやドーナツなど高カロリー・高脂肪の食品を食べすぎると、肥満や生活習慣病を発症しやすくなるだけでなく、メンタルヘルスの面でもうつ病が増えるなど悪影響が大きいことが明らかになった。」というもので、東フィンランド大学が行った2つの研究(クオピオ心臓病危険因子研究とフィンランド糖尿病予防研究)の報告です。「健康的な食事や運動によって、うつ病を予防できる可能性があることを、多くの研究者が指摘しています。今回の研究はそれを裏付けるものです」と、東フィンランド大学のアヌールースネン氏(栄養学)は言う、と書かれていまして、つまり加工肉や糖分の多い清涼飲料を大量に摂取する中高年男性がうつ病になりやすかったことと、野菜や果物の中に含まれる葉酸を多く摂る人はうつ病リスク減少につながっている、とのことです。
良くわかるんですけど、ただどうなんでしょう。何の因子もない人がただ意図的にハンバーガーとコーラをガバガバ食っていたら、生活習慣病になるだけでなくうつ病にもなりますよ、という結論でいいのでしょうか。うつ病になった人が、食事のことなどに頓着する気になれずに不規則な生活の中でジャンクフードだけ食うようになったということはないのでしょうか?うつ病を予防する食材を日ごろから取っていたら予防できるとか、あるいはうつ病の人に健康的な食事摂取をするように介入したらうつ病が改善できた、というのは、つまり食事管理や生活管理に目を向けさせる作業自体が効果をもたらした、ということに過ぎないのではないか、という気がするのですがどうでしょう。毎日料理を作るのが大好き!という人に深刻なうつ病はいないでしょう。ジャンクフードが脳を侵してホルモン活性の異常をもたらすのかもしれないとは思いますが・・・これの白黒をつける方法は、治療薬を葉酸サプリに換えて大量に飲ませたらどうなるかとか、世の中からハンバーガーとコーラを全部消し去ったときにうつ病が減るかどうかでしか判定できないような気がします。だれかやってみてくれて、全然OKですけど・・・ハンバーガー依存症とコーラ中毒の人たちに禁断症状が出たりして・・・。
さらりと書いてますけど、ジャンクフードを食う「中高年男性」が対象って・・・そもそも普通の生活者じゃない気がします。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 転倒予防の日(2024.10.11)
- 独り好き(2024.10.07)
- フレイル予防(2024.10.02)
- 酒で糖尿病リスク減?(2024.09.30)
- 転倒リスク予測(2024.09.25)
コメント