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講演依頼

先日、ある中学校の先生がうちの病院に講演依頼に来られました。生徒たちに講話をしてもらいたい、とのこと。すでに期日も決まっていました。「わたしたちも日頃から生徒たちに話しているのですが、やはりお医者さんが医療の立場から話していただけた方が説得力があるんじゃないかと思いまして」・・・来られた先生はそんな云い方で切り出してきました。

「で、具体的に何を話してほしいのですか?」と聞いたら、「それは先生にお任せします」と即答。「いや、それは、いい加減すぎるでしょ!」・・・きっと気を遣ってそう云ってくれたのでしょうけれども、カチンときてつい怒鳴ってしまいました。「何でもいいから話してくれたらいいんです」という云い方は、自治体の健康教室などのときにもときどき耳にしますが、それは「した」という既成事実だけほしい、というひと時代前のお役人仕事でしかありません。

誰を対象に、何について話してもらいたいか、特にどういう内容をわかってもらいたいのか・・・依頼する側の熱意がどの程度あるのかが一番大切です。それが中学の生徒であれ、老人会のお年寄りであれ、目的が明確でないかぎり、何も感じてはもらえません。ヒマつぶしの昼下がりのお話し会にしかなりません。まあ、依頼する側はそれでもいいやと思っているのかもしれませんが、依頼される側もそれを聴く側も、それでたまったものではありません。

それでも結局、来週、その依頼された講話をしに中学に行かなければなりません。職員会議で決まったとおりに事を収めたい担当者の先生の思惑通りです。生徒たちも、いい迷惑でしょうに。

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