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ベクトルと心電図

「”ベクトル”なんて聞いたこともありません」

先週、うちの施設内で心電図の勉強会をしているときに2人の若いスタッフがそう云いました。学校の数学か物理で習ったでしょうが! ベクトルの概念が分からないと心電図を理解することはできません。勉強会のあとで、俄か数学教室になりました。

ベクトル(Vector)」とは、”空間における大きさと向きを持った量”のことを云います。「分からなかったら帰ってWikipediaで勉強してごらん」と云ってみたものの、今調べてみたら大したことは書かれていませんでしたし、ちょっと詳しいのになるともう全くチンプンカンプンな数式にまみれてお手上げ(笑)

力は、始点と方向と大きさの3要素でできており、これを1本の矢印(→)で表します。矢印の起点が空間における力の始点(力が起きている場所)、矢印の長さが力の大きさ、矢印の方向が力が作用する方向です。心臓の場合は右上後ろが始点でそこから左下前に向かって矢印を引くことができます。この矢印を心電図で表すために重要な概念が、「力の合成と分解」・・・この辺りでアタマが放棄してしまった過去があるのではないでしょうか。矢印で示された力をどこかの一点から眺めたとき、三次元を二次元で見ることになります。その矢印を、自分に向かう力の成分とそれに直角の自分に関係ない成分とに分けるわけですが・・・分かるかなあ。これが理解できると、力の考え方がすっきり分かるようになって、心電図波形が簡単に理解できるのですが・・・ここにこれ以上書いても埒が明かないかもしれません。

ちなみに、「ベクトル心電図」のはなしではありません。

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コメント

はじめまして!いつもブログ拝見させて頂いてます。
50代後半の主婦です。

教えて頂きたいのです。
先日、健康診断で胸部X線でひっかかりCTの再検査を受けました。結果は異常なし。お乳の影が写ったらしいです。でもその時に甲状腺に白く塊がみえるから
エコーで調べた方がいい・・と言われました。
自覚症状はなし。腫れもなし。7月に甲状腺ホルモンの血液検査、異常なし。
もし、私のお乳が垂れてなければ、CTの再検査はなかったかも・・・。もし、塊が悪性腫瘍だったら、私は何も知らず、ふつうに暮らしていたと思います。
エコーの予約が12月3日しか取れませんでした。
心配でなりません。こんなことってあるのでしょうか。

いきなりこんな質問、申し訳ありません。
失礼とは思いながらも、最悪のことばかり考えてしまって・・・。

投稿: たかびん | 2013年11月 5日 (火) 22時15分

たかびんさん

こんばんは。コメントをありがとうございました。

お乳は垂れていたからではなくて大きかったから乳頭陰影がカゲに見えたのでしょうが、異常がなくてよろしうございました。

世の中、「虫の知らせ時」というのがありますから、偶々の偶々で何かが見つかることはあります。甲状腺の腫瘍が偶々で見つかることは珍しくなく、うちの健診でも脳ドックの頸部エコーでかなり高い頻度で甲状腺腫瘍を発見します。ホルモンが全く変化していませんし見た目も腫れていないのでしょうからたぶん良性のコブだと思いますし、もし万が一に悪性腫瘍だったとしても早々に切除できるようなものでしょう。

とはいえ、12月3日までは心は落ち着きませんよね。健康の有難味を実感できる時期だと思って、お待ちください。

投稿: ジャイ | 2013年11月 6日 (水) 01時45分

こんにちは!

ずうずうしい質問にお返事いただけるなんて、感謝の気持ちで一杯です。
ありがとうございました!

先生の言われるように、あと一ヶ月、健康のありがたみを感じながら、心を鎮めて待ちたいと思います。

嬉しかったです。
本当にありがとうございました!

投稿: たかびん | 2013年11月 6日 (水) 10時53分

たかびんさん

吉報をお待ちしております(笑)

投稿: ジャイ | 2013年11月 6日 (水) 22時40分

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