マスク
冬場になって、今年もマスク姿が増えました。医療現場では1年中マスクしている医療スタッフがたくさんいます。なんか、マスクしてないと落ち着かないとか不安になるとか、いわば職業病のメンタル障害になろうとしている人もいるかもしれません。
わたしはマスクが苦手です。さすがに自分が咳をしたり風邪をひいていたりする場合はやむを得ずしますけど、それでも最低限にしています。いや、もちろん、本来マスクは飛沫感染の予防なのですから、相手と対峙するときこそしておかなければならないことは十分承知しています。花粉症やPM2.5対策のマスクでない限り、ひとりでいるときにしている必要は何もありません。マスクは周りがいるからするものです。毎日、他人と対面してお話をするのがわたしの大部分の仕事ですからこの季節はマスクを常時しておくのが今の感染医療の常識だということは承知しています。でも、相手に自分の口元を隠して話すことがとても失礼に当たる気がしてならないのです。医療者としてあるまじき考え方ですから、どうしてもすべきときは、「今日はマスク越しの会話になって申し訳あっりません。聞き取りにくかったら聞き返してください」と最初に謝ることにしています。大体の方は「大丈夫ですよ」と答えてくれますけど・・・。こっそりジレンマの日々を過ごしています。とりあえず早く風邪を完全に治そうと思います。
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コメント
ジャイ先生こんばんは。
私の職場にもマスクは顔の一部…になっている人が多くいます。予防でしている人、乾燥しているからという人、化粧をしなくて済むという人など様々です。確かに依存的にしている人が多いような気がします。私も喉の痛みがあるときなどはマスクをします。
仕事柄担当者会議が多く会議の出席者がマスクをしていることに違和感を感じます。「お風邪ですか?」と聞くと「いえ別に」と仰るのを聞く度に会議の時は外すべきだと感じています。出席者の中に風邪を引いている方がいるわけでもないのに、顔が半分も隠れてしまうマスクをしたまま話をすることが好きではありません。していないと不安になるのでしょうね。
ジャイ先生、1日も早くマスクとお別れ出来る日がくると良いですね。お大事に。
投稿: あんこ | 2013年12月18日 (水) 21時39分
あんこさん
数年前の新型インフルのパンデミック云々のころ、学会でもみんながマスクをしていました。そして例外なくその場にいたすべての医者が悟りました。マスク越しに発表をしても相手に何も伝わらないこと。マスクをした人の発表を聞いても何もアタマに残らないこと。結局人間は、相手の表情と相手の口元を見ない限り理解し得ない生き物なのであります。
私の風邪はもうほとんど治っていますがスタッフの前でわざとマスクしています。仮病です(笑)
投稿: ジャイ | 2013年12月18日 (水) 22時41分