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ワイン好き

1日グラス2杯以上のワインを飲んだ女性は2型糖尿病リスクが37%減少

世界糖尿病会議からの日経メディカルのレポートから、こういう記事がありました。さすがはフランスからの報告です。ワイン摂取量と2型糖尿病リスクとの関係を追ったコホート試験、French E3N cohortの結果、1日グラス2杯以上のワインを飲んだ女性は、飲まなかった女性に比べて2型糖尿病発症リスクが37%減少したというものです(Nutrition Hormones and Women's HealthのA.Vilierら)。しかもさすがはお国柄、「10-15歳で定期的にワインを飲み始めた女性は、生涯飲まなかった女性に比べて、成人になってからの2型糖尿病のリスクが低い」と、堂々とティーンエイジャーからのワイン呑みを推奨しています(笑)。

こういう研究と報告をするヒトは、酒好きに違いない。そして、こういう記事を目ざとく見つけ出すわたしのような輩もまた、酒好きである。酒嫌いの研究者や指導者は、不本意にもこういう結果が出たら、仮説が間違っていたとは思わず、研究や検討のプロセスに何か間違いがあるのではないかと、きっと何度も再試験や再検討を繰り返し、下手をすると表に出ないままになるかもしれない。

糖尿病治療に酒は有効(特に蒸留酒は推奨)という医者もいます。もともとカロリーの少ない飲み物なのだから、酒だけ飲むか、精進料理を肴にしたら、むしろ低カロリーで食事療法に適している、と云い切ります。この手の医者は、基本的には酒好きではない気がします。「飲みたかったら飲めば?」という皮肉が込められている感じがするのは、その理論があまり現実的ではないからです。糖尿病の酒好きは、概して、酒も好きだけど高カロリーの酒の肴も大好きなはずだからです。

ま、とりあえず、今回の報告は、酒好き医者にはもってこいのデータ。忘れないうちにスライドにしておかなければ(笑)

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