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2回か3回か

以前通院していた泌尿器科では「年2回の定期健診でいい」と云われていたのですが、今通院している泌尿器科では「年3回来てくれ」と云われています。今の方が病気がひどくなっているのでしょうか?

先日、ご高齢の女性の受診者さんに血尿のフォローのことで相談されました。自覚症状はなく、今回の健診結果も正常でした。おそらく以前通院していた泌尿器科の先生も今診てくれている先生も、云ってることは同じなんですよね。同じ先生が「2回」から「3回」に増やしたのなら意味はあるのでしょうが、違う先生の言葉なら単なる云い癖。しかも多分、本当は何もないから年1回の健診を受けているだけで十分なのだと推測します。カルテの継続のため、あるいは何かあったときの保険として、「何かあったらおいで」ではなく「定期的においで」と云い、回数を云わないと来なくなるからとりあえずの目安を云う。そんな感じでしょうか。

「わたしなら、『年2、3回来てください』って云いますけどね」と笑って答えましたが、日本語はむずかしいなあと思った次第です。「そんなことまで気にしてたら何も云えないじゃないか」と云うヒトもいましょうが、気軽に口にすることばが、どれだけヒトに影響を与えるものかを知っておかなければならないのも事実ですね。

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