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「日本人でも糖質制限食は有効」

先週配信されたMTProに、いつも明快な解説をしてくれている北里研究所病院糖尿病センターの山田悟先生が、またセンセーショナルな研究報告をされました。

日本人でも糖質制限食は有効−初のRCT

山田先生は,糖質制限食に関する日本人の比較研究を行おうという趣旨の提言を2008年に行っており、塊より始めよ―5年半の歳月を経て、今年、山田氏自身が日本人を対象とした初のランダム化比較試験(RCT)を発表したもので、これによって日本人でも糖質制限食が有効であることを証明したのです。北里大学の外来患者24人の検討ですが、その結果はカロリー制限食よりも糖質制限食で有意に血糖コントロールが良好に改善したというもので、諸外国のそれと同じでした。さらに本文によると、蛋白摂取過剰に伴う腎機能の悪化や脂質摂取過剰に伴う血中脂質プロファイルの悪化といった懸念が杞憂であることが確認されたとともに、非肥満の日本人においても糖質制限食は有効ということが証明されたことになり、日本人でも糖質制限食は安全で有効だ、という結論を得たと云うのです。低炭水化物食をがんばっている皆さんには励みになることでしょう。

さらに先生は、日本糖尿病学会の『科学的根拠に基づく診療ガイドライン2013』(JDS2013)の食事療法の項にも言及し、日本人の研究報告にあるような①早食いするな、②野菜から先に食べよ、③咀嚼能力を付けよ、④1型糖尿病患者にはカーボカウントを指導せよ、という結果が勧告文に含まれず、あくまでも①25〜35kcal/kg標準体重でカロリー制限せよ、②炭水化物50~60%、蛋白質1.0~1.2g/kg、残りを脂質という三大栄養素比率にせよであることを、『ナンセンス』と切り捨てています。

これが、日本人の糖尿病の食事療法に新時代が訪れる大きなきっかけになってくれるといいなと思います。もっとも、わたし的には、今後も①よく噛んで食べよ、②まず野菜を味わうべし、③勿体ないから作りすぎるな、だけしか強調する気はありません。食事は「美味しく味わうべきもの」であるというポリシーにブレはないからです。

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