« ハサミ | トップページ | 分離不安症候群 »

100年モノの運動器

今年の健康スポーツ医学再研修会が先日開催されました。その中で、熊本大学の水田博志先生がロコモの話をされました。

超高齢社会における運動器の健康-ロコモティブシンドローム

ロコモの重要性は承知ているつもりでいましたが、今回の先生の講演を聴きながらショックを受けたことが2つありました。

整形外科に入院して何らかの手術を受けた患者さんの数を年代別に見てみると、10歳代から40歳代まではほぼ同数なのに、50歳を超えると右肩上がりで直線的に増加するのです。手術の比率(骨折・脊椎・膝関節など)は年代であまり変わりません。これはつまり、もともと運動器の耐用年数が50年だったことを物語っており、「寿命が運動器の耐用年数を上回るようになった」結果を示していると云える、というのです。これは、大変です。歳を取ったら膝や腰が痛むのは当たり前だね~なんて暢気なことを云うてはおれません。ボーっとしていたら運動器は50年しか持たないのです。今どきの小中学生は、「体育の授業以外は運動を全くしない」が当たり前なのだとか。子どもたちが危ない。彼らは50年どころか20年も持たないかもしれません。

さらに今、現代人のバランス能力が極端に落ちています。実はわたしも得意ではありませんが、片足立ち(開眼でです)ができない人が多いのです。このバランス能力と骨折の関係も示されています。手首の骨折を繰り返す人はバランス能力が明らかに低いのだそうです。バランス能力が低いほど認知症になりやすいことは以前から云われていますが、これもまた日頃の運動習慣。

平均寿命を考えたら、もともと想定されているよりはるかに長く持つ運動器を作らねばなりません。100年持つ運動器を作らないと生きてはいけないのです。なのに・・・今の小学生たちは、きっとわたしたちより早くに壊れます。これは一大事です。ジジババの運動指導なんかしている場合ではありません。子どもたちを外に連れ出して、嫌がっても強制的に動かさなければ・・・父ちゃん母ちゃんが子どもたちの介護をすることになりますぞ!

|
|

« ハサミ | トップページ | 分離不安症候群 »

心と体」カテゴリの記事

コメント

ジャイセンセ

マタマタご無沙汰になっております。

私も相変わらず元気で、頼みもしない当地方76年振り「ドカ雪」除雪でヒーヒーしております。
熊本地方は「クマモン」が出没しているようですが。

本日のテーマ、将来の日本を暗示しており、
ご同慶に耐えません。

私共も小さいながらの「メーカー」ですが、
設計寿命を如何程にするかは、コストとの厳しい鬩ぎ合いです。

日本人の将来の設計寿命も・・・如何なります事か?
マア、私等の年代には、それを確認出来る年数は有りませんが。

○×の不養生・・・風邪なぞ召されませぬ様にご留意の上、
ご活躍下さい。

                 青春ど真ん中の asuka3h 拝

投稿: asuka3h | 2014年2月19日 (水) 11時48分

asuka3hさん

まだご健在だったんですね(笑)
ご無沙汰しております。

熊本も大雪の阿蘇が大変です。ビニールハウスも軒並み壊れてしまい、野菜農家を直撃。わが故郷大分まで延びるJR豊肥線は不通。みなさん、たいへんそうです。

慣れてはいると思いますが、除雪お気を付けください。

投稿: ジャイ | 2014年2月19日 (水) 19時51分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ハサミ | トップページ | 分離不安症候群 »