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FFR

久々に神戸で行われた心臓核医学の研究会に行ってきました。最近は「循環器は雑学だから」と明言しているわたしですが、さすがにまだ心臓核医学検査(心筋シンチ)の読影を担当していますもので・・・。

一昨年かその前に「『心筋シンチは運動負荷ではなくて薬剤負荷でやるべきだ』とある先生から聞いたのだけれど、どうなの?」と循環器内科のチーフに問われて、「やはり、負荷は運動が基本でしょう。『そこが狭いかどうか』ではなくて『そこに虚血が起きるのかどうか』なのですから」と胸を張って答えたことがあります。そう教わりましたし、そう信じていましたから。

でも、今回、その考え方が変わってきていることを知って、(こっそり)ショックを受けました。『FFRの測定』が今のPCIの常識!なのだそうな。冠動脈造影をして狭ければとりあえず拡張させる、なんて野蛮な時代はもうとっくに終わっていまして、造影上あまり狭くなくても心筋は虚血に見舞われている可能性があるというわけです(FFRもPCIもここでは説明しません。何のこっちゃ?と云う方、ごめんなさい)。

そのお話のひとつ前のセッションで、「運動負荷は虚血を示すが、薬物負荷は冠血流予備能を示す」という云い方をした先生がいました。冠動脈の見た目が狭かろうと狭くなかろうと、問題はそこより末梢の心筋が困っているかいないかなわけですが、冠血流予備能は運動による異常が出るよりはるか前から低下してくるから、心筋虚血の状況をより早く把握するためには、運動負荷による中途半端な虚血の誘発よりも薬物負荷による拡張能(冠血流予備能)評価の方が重要である、というわけです。

「もう、すでに皆さんはご存知のことばかりだと思います」と云われてしまいました(汗)

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