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出生後早期の過体重

出生後早期の過体重、青年期肥満の原因となる可能性

NEJMの2014.1.30号に掲載されたアメリカ・エモリー大学からの報告の概略を見ながら、肥満の始まりのことをいろいろ考えました。この論文には、5歳のときに過体重だった子供の肥満発生率は標準体重児の約4倍(31.8 vs 7.9%)であったことと高出生時体重児がその後ずっと肥満有病率を上げるということなどが書かれていました。

いろいろな要素が加わります。高出生時体重児は母体の影響を受けますから、糖尿病や肥満の母親から生まれやすいところがあります。出生直後あたりから3歳くらいまでの第一次成長期に脂肪細胞が増殖しますから、この時期に高カロリー食を取らせると脂肪細胞が無尽蔵に増えていき、いつでもエネルギーを貯められる袋が完成します。一時期流行った、「小さく生んで大きく育てる」の発想で成長した子に肥満や生活習慣病が増加した原因の一つです。そして、その増殖は思春期の第二次成長期に再び全盛期を迎えると云われています。

ちなみにわたしは、「大きく生んで大きく育てる」の流れに乗って、”健康優良児”という名の超肥満児でした。小学校に上がる前の写真をみると隣に住む2歳年上のお兄ちゃんより倍以上大きな図体でした。小学校4年生くらいから上向きに伸び始めて一気にやせましたが、中学卒業のころから今度はまた横に広がりました。オトナになってからは10kg単位でやせたり太ったりを繰り返しています。

今、子どものころの肥満の問題がクローズアップされる一方で、肥満児にさせないようにするために成長期なのに必要なカロリーを取らせない低栄養児の問題も出てきています。どうしてこう両極端な方向にしか向けないのでしょう?核家族化の影響だと簡単に片づけられないのは、じいちゃんばあちゃんと一緒に住んでいる方が返って肥満児が多くなること。「子どもは食べるのが仕事」・・・戦後の自分たちが教わった考え方を普遍的なものとして振りかざそうとするからなのでしょうか。

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