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投げ込む食事

それがどんなにバランスの良い食材だろうとおいしい食材だろうと、口の中に投げ込んだだけでは何も起きません。口の中に投げ込むだけならゴミ箱と同じ。味の付いた石ころ投げ込むのと大差ない!と云い切ってもいい!と、云い続けてきました。

最近は「噛む」作業をしない。老若男女を問わず噛む作業をしない。というか、噛まずに食べられる食材がもてはやされる・・・これはバブルがきっかけなのか?それともその後の不況時代の技術革新・営業努力なのか。

動物は、もともと「噛む」という作業を重要な位置に据えてできています。面倒くさい「噛む」という作業をしなくてもおいしくいただける食材ができたらいいな!と、考えているうちは良かったけれど、それを実現させた瞬間からカラダの歯車は狂い始めて壊れ始めた・・・まあ容易に想像できる展開です。神様が、「面倒くさいけれど避けて通れない作業」と位置付けておいた「噛む」を省略できるようにしたことは、まさしく神への冒涜だと云えましょう。

「噛む」という作業は、食べ物を小さくこなして消化を良くさせるだけではありません。噛んだ後の各臓器から出てくる消化酵素やホルモン分泌のきかっけスイッチであること、あるいは口の周りの筋肉や顎の発達を促すことで、免疫機能を強めたりアンチエイジングに作用するホルモン分泌のスイッチを入れさせること、さらに噛む作業が認知機能に刺激を与えること・・・そんな多くの仕事をさせるスイッチを「噛む」に持たせたのは、人間が「食べる」という最大の欲求の足かせとして絶対避けては通れない行動だからに違いありません。

技術の進歩が、一番いじってはいけない禁断の部分に手を出してしまった! そう考えると、「噛む」の復興は人類滅亡を踏みとどまらせる最後の砦なのかもしれません。

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