薬品メーカーの思惑
「それは神経障害性疼痛かも?」という某薬品会社のCMを見たことがあるでしょう。
昨日、その有名俳優が出ているCMのチラシを持ってきた受診者さんがおりました。足が痛いので地元の有名な整形外科病院に行ったけれどレントゲン検査に異常がなく、「様子をみましょう」と云われた。たまたまテレビを見ていたらこのCMがあったので、これを相談できる病院がどこか教えてもらおうと思って・・・その受診者さんはそう云ってバッグからチラシを出しました。
数日前に、家でテレビを見ながら夫婦で文句をいっていたばかりでした。「このCMって、結局薬品会社の思うツボだよね。核心は何も云わないで『良い治療法があるから病院で相談しろ』って。鵜呑みにして受診されても、先生には何のことか分からない。薬品会社のMRさんが『このCMで受診したらこの薬をお願いします』って云われていたら『ああこれのことか』って分かるでしょうけど。で、『そんなものはない』って答えたら、ここの先生はヤブ医者だ!ってことになるわけでしょ」
この受診者さんの場合は、たぶんこのCMの症状とは関係なさ気でした。でも、もともとこのCMの意図するものが何なのかを何も知らないわたしは何の助言もできるわけもなく、「最初に行った病院の先生に訊いてみたらどうですか?」と返したのですが、見るからにイヤそう(たしかに最初の整形外科医の態度が不満だったからこうなったのでしょうから)だったので、わたしの友人を紹介しておきました。
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