宵っ張りの子ども(前)
何かがブームになると必ず湧き出すようにアンチテーゼが出てくるから面白い。と云うことで、題名だけ見てさっそく買ったのがこれ。
『8時間睡眠のウソ。 日本人の眠り、8つの新常識』
(日経BP社、三島和夫、川端裕人著)
買ったんですけど、読んでみたらわたしにとっては大したアンチテーゼではありませんでした。それでもわたしの思い込みを修正することになったいくつかを拾い出して、数日に分けて記しておこうと思います。
1.宵っ張りの子どもが増えた本当の理由
2.体内時計25時間説が真っ赤なウソだったこと
3.睡眠時間の理想値にこだわると眠れない~オーダーメイド睡眠のこと
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「最近の子どもは夜の11時とか12時とかまで起きていて、そのために朝からボーっとして学校に出かけ午前中ほとんど起きていない感じだ。寝るべき時間に寝ないから、成長期にきちんと出すべきホルモンも出てこない。これは、何はさておき親が悪い。親がいつまでもテレビを見せたり、ディスカウントショップに連れまわしたり、あるいはゲームを一緒にやったりしているから、寝るべき時間に子供が寝ないのだ。自分の人生のリズムの都合に子どもを合わせさせている。親が宵っ張りだから子どもも宵っ張りになる。まずは親が生活習慣を改めるべきだ!」
わたしは常々そう云って回ってきましたし、ここでも書いた気がします。でもどうも現状はそれだけでもないらしいのです。『第1章 眠らなくなった日本人』の中で、働くお母さんの労働時間と子どもたちの夜更かしの割合とが見事にパラレルに相関していることが示されました。外で働かない専業主婦でも22時以降に寝るこどもは35%もいます。週60時間以上働くお母さんの場合はほぼ50%です。つまり、働くお母さんの働いている時間が長いほど子どもの睡眠時間が短くなるという現実。お母さんが帰ってきてから食事の準備、食事や入浴・・・まともなスキンシップもしないうちに22時はすぐにやってきます。
(つづく)
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