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自己中断

「先生、あの受診者さん、すごかったですね。あんなに糖尿病の値が悪いのに治療を自己中断してしまって・・・」

先日、若いスタッフが話題にしていたのは、ある40歳台の男性受診者のこと。空腹時血糖が200以上あり、2、3か月の平均点であるヘモグロビンA1cが10前後・・・2年前まで受けていた通院治療を自己判断で中止した、と問診には書かれていました。

その方への結果説明はわたしがしました。説明前の情報収集をする限りではまさしく『病識の無いふとどき者!』という印象でしたが、結果全体を見たらそれは間違いであることがすぐにわかりました。糖尿病のコントロールはたしかに全くできていない。糖尿病性網膜症による出血所見もかなりひどくなっています。でも、体重は絞られているし、中性脂肪値や肝機能の値、脂肪肝所見は著しく改善しており、自分なりにかなりストイックな生活療法をがんばってきたことが、一目瞭然でした。

こんな場合に大事なことは、「あなた、こんな状況で通院を止めるなんて言語道断ですよ!死にたいんですか!」みたいに頭ごなしに叱ったりしないこと。ご本人はきちんと分かっているはず。ただこれまで、きちんとした病態管理の基本を教えてくれるヒトに管理してもらえなかっただけ。これだけがんばっても良くならないどころか悪化することがある。努力だけではどうにもならないことがある、ということをきちんと理解してもらえれば、今後必ずきちんと通院をされるはずです。ストイックな自己管理ができるヒトですから、きっと良いコントロールができるようになると信じています。

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