慣れるということ
上向きに寝ると背中周辺が痛くてたまらなくなるんです。何軒か大きな整形外科を回ってみたけどどこも似たり寄ったりの見立てで、「側彎があるからでしょう」としか云われません。大学病院の先生は相手にしてくれませんでした。最近は水泳を始めて少しずつ良くなってきていますが、原因がわかりません。
左の膝が痛くなったり、足の外側が急に痺れだしたりして、歩いているときに転びそうになります。原因が何か主治医に尋ねるけれど、レントゲンを撮ってもわからないそうです。そんなときはそこで下半身のストレッチをすると良くなります。血行が悪いからでしょうか?
先日、健診の説明をしているときにたまたまこんな悩みを打ち明けてくれた受診者がおりました。2人ともそれなりに悩んでいるようですが、まあそれなりに折り合いがついている様子です。それでも納得いっていないのは、原因がはっきりしないから。症状があるから原因があるはずであり、原因が分からなければ治らない、というもの。たしかに治らないかもしれません。でも、きっと医療現場はあまり一生懸命にはなってくれないような気がします。だって「大した問題ではない」から。ガタがきて傷んだものは治さないといけないと思いがちですが、治らないものは治らないし、治せないものは治せない。でも治らなくてもさほど困らないことでもあるんです。上向きに寝ると痛くても横向きに寝ると痛くない。それなら痛くない寝方をすればいい。痺れる原因が腰椎ヘルニアだとして、痺れない歩き方をすればいい。ストレッチが有効ならストレッチをすればいい。
原因を究明して治療して元に戻さなければならないと思わず、今の状態を受け入れてうまく慣れてしまえば気が楽になれます。わたしなんて、ずっと痺れた足と痛い背中を抱えながら「こんなもんだぜ」と思いながら走り回っています。ゴルフして、少林拳して、イヌの散歩して、3時間運転してひいきの弱小サッカーチームを応援しに行っています。楽しいものです。
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