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揚げ物と肥満

揚げ物は肥満遺伝子を活性化する?

今月初めに配信されたCareNet(2014.4.3公開)に出ていた記事です。「肥満遺伝子と肥満の関連は、揚げ物の摂取頻度が増えることで増強されることが判明した」という米国ハーバード公衆衛生大学院からの報告です(BMJオンライン版2014.3.19号掲載)。著者であるQibin Qi氏は「今回の所見は、遺伝的に肥満体質の人は、とくに揚げ物の摂取量を減らすことが重要であることを強調するものである」と云い切っているようです。

消費税増税に加えて食用油の値段が大幅にアップして家計を圧迫している、というニュースが出たばかりです。ちょうどいいタイミングだから、揚げ物をあまり食べなければいい・・・それは単純明快な話なのですが、これはおそらくそう簡単ではありません。揚げ物が好きでもないヒトはもともと大した肥満遺伝子を有していないですが、肥満遺伝子があるヒトは自ずと揚げ物が好き。「肥満遺伝子」自体が「揚げ物をもってこい!」と人体に向かって司令しているわけすから、好きでも簡単に食べられなかった時代と違って、安くておいしい揚げ物が氾濫している現代社会で、そんな研究結果が出ても、どうしようもないのではないかと思います。

どうでもいいことですが、きっとこの先生は太ってないんだろうな、と思いました(何となくですけど)。

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