脳の磨きかた(後)
(つづき)
●『解脱』
宗教観としてどうしても読み入ってしまう項目です。ヒマラヤのヨーガ行者に言及した文章の中で、ヨーガ行者の最終目標が解脱であり、解脱というのが悟りの境地に到達ことではなくて、「彼らが目指しているのは、二度とこの世に生まれてこないように、自らの命を自らの意志によって絶つこと」なのです、という下りが心に残りました。<即身成仏>を求めているのです。そして「人間はみな自らの死を望んで死んでいく」のだという考え方も。
●記憶力
「記憶力は入れる側の問題ではなく、出す側の問題であるという点です。記憶力というと、一般的に「脳に記憶として入れること」と捉えられていますが、これは重大な誤解です。」~いや、読んでいてなるほどそうだなと思いました。脳に情報を記憶として入れる能力は誰でもそう変わりはないけれど、記憶力の良し悪しは「記憶を取り出す能力」で決まるのだというのです。バラバラに記録されている情報を一まとめに引っ張り出して統合する能力こそが記憶力だというわけです。
クリティカルエイジや神経ネットワーク、知能、抽象度・・・結果として、著者が薦める若返り法はちょっとストイックで、きっと世間の多くの皆さんは「そりゃムリだろ」と思うのでしょうが、いやいや、それではいかん!のでしょう、きっと。
この調子だとまた長くなるので、このへんで。あとは直接読んでください。
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