手助けとしての使命
毎年、特定保健指導の研修会で講師としてお話をする依頼が来るたびに、スライドを準備しながらいろいろなことを思います。大筋同じことなのですが、毎年再確認するということは重要なことなのかもしれません。
「自分は、受診者がこれから楽しく明るい人生を歩むための手助けがちゃんとできているのだろうか?」・・・最近のわたしは毎日このことを自問自答している気がします。単に検査値を良くするための手助けに過ぎないことをしなかっただろうか?という想い。「何をいってるのですか。検査値を良くするための働きかけを行って実際に検査値が良くなるような生活改善ができれば、自ずと楽しく明るい将来が待っているに決まっているじゃないですか!」という保健師さんもいるのでしょうが、わたしはそうは思いません。楽しく明るい人生を送れるようなことを実行した結果として検査値が良くなったら一石二鳥だとは思いますが、第一目標は検査値ではないと思っています。
・夕食を前にして家族みんなで溜息をつかせていないか?
・誘惑に負けた自分の不甲斐なさに対して反省と懺悔ばかりさせていないか?
・健康のための運動を強いてはいないか?
・今がんばれば将来は必ず明るい未来になる!と云ってはいないか?
・明るい今日(今晩)を迎えられるためのアドバイスを何か提案できたか?
こんなチェックポイントのスライドを作りながら、聴衆はこれをどういう思いで見るのだろうか?と思いました。なるほど、と思ってくれるのか?何を云ってるのかしらと鼻で笑われるのか?
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