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冷たいメシ

「こんな冷えたメシなんか不味くて食えるか!」と、配給された幕の内弁当を前に怒っている御仁がおります。以前は何にでも難癖つけるのが好きそうな頑固オヤジに多かった台詞ですが、最近は高校生や若者がすぐにそんなことを云ったりなんかします。

基本、「弁当は冷たいもの」という常識の元で育ってきたわたしは、特段気にならないのでそのまま食いますが、そうするとわざわざ、「先生、そんな冷たくて不味いものを無理して食べなくても、レンジで温めますよ?」と声をかけてくれたりなんかします。丁寧にお断りします(温かい方が若干おいしいのかもしれませんがそのために数十秒待つデメリットと天秤にかけたら大した差ではないように思うから)が、明らかに不服顔。この感覚は、結局保温式の弁当箱や電子レンジが世間に普及し、さらに売店やコンビニで無料温めサービスが当たり前のサービスになってしまったための現象なのでしょうから、ありがたい時代になったとは思います。

でも、それが当たり前になったがために、「温めた方がおいしい」「お昼に温かい弁当が食べられてありがたい」と感謝するのではなく、冷えてしまった弁当は食べ物じゃない!とまで云わしめるのはむしろ「味覚の退化」ではないでしょうか。先日、大阪の中学生が給食の量が少ないことの意見に加えて「料理が冷えていておいしくないので温めほしい」と云っていたのを見ながら、まっとうな意見ではあるけれどきっと冷えた昼飯なんか絶対口にしないまま育っているんだろうな、とこっそり舌打ちをしてしまいました。

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