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特保は効果あり?

厚生労働省から特定保健指導の成果についての報告がありました。積極的指導を受けた人は1年後に、体重や血圧や血糖などの値が改善し、男性の3割、女性の3~4割がメタボから脱却できたというものです。

第12回保険者による健診・保健指導等に関する検討会(厚労省2014.4.18)>

わたしは、特定保健指導の行われる6か月間は十分改善するものの、その中の大多数が1年後には元に戻って(あるいは前よりも悪化して)帰って来る感じがしてちょっと国の取り組みを猜疑的に見ていましたが、多少のリバウンドはあるとしても、生活の見直しをした人たちはそれなりに意識が維持できているということになるのでしょうか。「結局ほとんど元に戻ってしまいました」と健診結果を前に気の毒そうに言い訳する受診者の方々は、もっと胸を張って良いのではないかと思います。特保のストイックでマニアックな生き方をそう長くは続けられないかもしれないけれど、それをすることが思っていたほど大変ではなく、何よりも自分にできたといういう実感と自信はもっと大事にしてほしいと思いますし、1年後の健診結果を踏まえてまたリトライしたらいいのではないでしょうか。

もっとも、特保の改善効果は年度を経るにつれて弱くなっており、厚労省は「意欲高い参加者はとっくに改善しており、徐々に修正困難な参加者が増えて来ているせいではないか」と分析しています。まあたしかにそうでしょうね。中には何度も対象になって繰り返しているヒトもおりましょう。医師国家試験とかと同じように、何度もトライするうちにカラダ自体の反応も悪くなるしモチベーションも落ちて来るでしょうし。ただ、この対象者の中には、早くクスリを飲んだ方が良いのに意地でも特保を隠れ蓑にして逃げて回っているヒトもいるのではないかということを懸念します。保健指導担当者の方々は「指導技術の研鑽を継続して実施する」だけでなくもう少し広い視野で見守ってあげてほしいと思った次第です。

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