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「家庭血圧測定条件設定の指針」

『高血圧治療ガイドライン2014』が公表されまして、もうすぐある講演で話さないといけないので一生懸命読んでみているのですが、その中に載っている『家庭血圧測定条件設定の指針』(日本高血圧学会)をスライドに起こすために書き写しておりました。これからは値が診察室血圧と家庭血圧が食い違う場合は、家庭血圧を優先して用いることになるそうなのです。

それを写しながら、「すごいなあ」と独り事。たとえば、
 2.測定環境:1)静かで適当な室温の環境 2)原則として背もたれつきの椅子に脚を組まずに座って1-2分安静後 3)会話を交わさない環境、とか、
 4.測定回数:1機会原則2回測定し、その平均をとるが、1機会に1回のみ測定した場合には1回のみの値をその機会の血圧値として用いる、とか・・・。

細かすぎないか?という思いとともに、まあ基本、素人の測定を信用していないのだなという感想なのですが、どうしてここまで条件を一定に保って客観性を保とうとするのでしょう。「血圧は常に変動しているから、可能な限り一定基準に則らないと正確な比較ができないからだ」と云うのでしょうか。でもそんな常に変動する値だからこそ厳格な条件下でのチャンピオンデータだけをみても日常は分からないのでは?と思うのです。だからわたしはここに書かれているような条件での血圧測定を一切薦めないことにしています。「巷の血圧計を見かけたらとりあえず手を突っ込んでください」と。

ただ、この指針の最後の注釈に、現場が患者さんに血圧を測定させることへの大きな懸念が想像できます。何とかもっと気軽に血圧測定をする雰囲気がほしいものだと感じています。
注1)家庭血圧測定に対し不安をもつ者には測定を強いてはならない
注2)測定値に一喜一憂する必要のないことを指導しなければならない
注3)測定値に基づき、勝手に降圧薬の中止や降圧薬の増減をしてはならない旨を指導する

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