めんどうくさい
「子どものころは夏休みの宿題を最初のうちに全部終わらせてしまうタイプじゃなかったのかい?」と先日高校時代からの友人に云われました。
そうなんです。ここでも何度も書いてきたように、わたしはしなければならないことがあったら最初にそっちを済ませないと心安らかに遊べないタイプでした。おかげで夏休みの半分方はその重い足かせに支配されていて、気付いたらもうお盆、なんてことは普通でした。でもそれで心の安静を保っていたわけで、そういう性格が変わるモノとは思ってもいませんでした。
スライド作り、このゴールデンウイークがリミットだなと思ってUSBメモリに移して持って帰ったのにパソコンに繋ぐことすらしなかった。以前はそれでも、毎晩パソコンのパワーポイントを開けるところくらいまではしていたのに、段々ズボラになってしまって、「ま、何とかなるんじゃないの?」と高をくくるようになりました。
「面倒くさくなる」というのはこういうことなのだなと実感するようになりました。「面倒くさくなった瞬間から人間は歳をとり始めるんですよ」といつも受診者さんに云ってきたわたしは、実は「面倒くさい」などという単語は自分の辞書にはないと信じていたところがあります。歳とってきた証拠だなあと、しみじみ思います。でも「いかんなあ」とは思いません。そんな時期も通り過ぎました。このズボラさ加減、自分にとっては悪いことではないんじゃないかと思い聞かせています。枯れてきているというより悟り始めてきている、ということで。まあ、こうやって毎日こまめに書くブログは、結局は悟りとは程遠い「逃避」の道具なのではありますけれど。
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