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アメリカの脂質管理事情

Medical Tribune 2014.5.15号を読んでいたら、「成人における動脈硬化性心血管リスク減少のための血中コレステロール治療2013 ACC/AHAガイドライン」(2013.11に発表)では、コレステロール値に管理目標値が設定されなくなったということが書かれていて、少なからず驚きました。

●LDLコレステロールやnon-HDLコレステロールによる管理目標値を撤廃する。
●スタチン(コレステロール合成阻害剤)による動脈硬化性心血管疾患減少の有用性が明確なグループを同定してその対象者には忍容できる最大強度のスタチンを積極的に投与する。

というのが骨子のようです。そのグループとは、動脈硬化性心血管疾患の既往、LDLコレステロール190mg/dl以上、糖尿病合併、10年以内に動脈硬化性心血管疾患初発リスクが高いなどで決定されるそうです。

つまり、『動脈硬化によって心血管疾患にかかる危険性が高い者には、生活療法などと云う大して効果が期待できない隠れ蓑などでごまかさずにさっさと強力な薬剤治療を始めなさい。使えば必ず病態は改善し、リスクは確実に減少することがすでに立証されているのだから』ということになりましょう。ここまであからさまな決定ができるなんて、さすがは合理主義国アメリカ。ま、この考え方はアメリカだけではなく日本の医療界でもあるようで、食事管理なんか机上の空論で実際には絶対できないのだから、努力にゆだねないですむような薬を早く開発するべきである、ということばをその分野の指導的立場の教授から聞くとちょっとがっかりします。一応、日本では「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012」の方針に修正や変更は行う必要がないと学会発表したようですが。

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