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高血圧は塩分が好きというおはなし

「何をいまさら?」と思うような医学研究は意外にたくさんあります。Care Net2014.6.5公開の<高血圧者は高塩食がお好き>というのもそんな発表報告です。

ブラジル、サンパウロ大学のPatricia Villela氏らの研究で、被験者118人を、30代と70代、それぞれ高血圧のある群とない群の4群に分けて、全員に塩分量の異なる3種類のフランスパンを提供したら、高血圧のヒトは若くても高齢でも「高塩分」のパンを選んだというものです。

もともと塩分が少なくて血圧が維持できずにバタバタ倒れていくヒトを横目で見ながら、塩分が少なくともきちんと血圧を上げて生き延びてきた遺伝子系が高血圧家系です。何も食えずにバタバタ倒れていく中を、何も食わずとも血糖を引き上げて生き延びてきた遺伝子系が糖尿病家系です。その記憶の遺伝子がきちんと情報を伝えているからこそ有事の際に備える体質になっているわけです。その辺にある食材に目をつぶって手を突っ込んでも、高血圧ならできるだけ塩分の多いものを、糖尿病ならできるだけカロリーの多いものをきちんと握りしめてくる能力をもっているなんてこと、当たり前すぎます。

「高血圧の患者は減塩しなければいけないのに目を離すとすぐ塩分の多いものを口にする。真面目に取り組んでいない!」と唱える学者さんや栄養士さんは、きっと自分が高血圧じゃないから基本的なことを何も理解していないのだろうな、と常々思っている次第です。

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