「床屋」は放送禁止用語
「今週末には床屋にいかないと」と友人に話したら、「それ、差別用語だから使ったらいけないんだってよ」と云われました。
それはいくらなんでも初耳である。でも、自信ありげなので早速調べてみた。「○○屋」という云い方が日銭が入る商売を軽蔑しているという理屈から、どうも遠い昔から差別用語、あるいは放送禁止用語として自主規制されているようである。韓国などでは風俗店の意味がある表現だからだとかいうのも書いてある。
床屋とは江戸時代の「髪結い床」から派生したコトバ。Wikipediaによると、「床屋の発祥は山口県下関市と謂われており、『髪結職文由緒書』によれば采女之亮政之(うめのすけまさゆき)が新羅人から技術を学び髪結所を開業したのが始まりとされる。店の中に床の間を設け亀山天皇と藤原家を奉る祭壇があり、人々は“床の間のある店”から転じて“床屋”という屋号で呼ぶようになったという」と。
こんな歴史のある「床屋」と云うコトバには日本らしい風情があってわたしは大好きなのに、これが差別だからダメという発想が良く分からない。もっとも、これは理髪業をやっているひとたち本人が自分の職業をそう呼ばれることをイヤと思うか思わないかに尽きるのかもしれない。それにしても、これを「〇〇屋さん」とすれば許される、なんて、何のこっちゃ?である。
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