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「ぜんめい」と「ぜいめい」

「うちのスタッフがね、『みんな”ぜいめい”ていうでしょ?あれは間違いなんですよ。”ぜんめい”が正解なんです。だって”喘”という字は”ぜんぞく”の”ぜん”でしょ』て云うのよ。どう思います?」と、訪問看護のチーフをしている友人が酒を飲みながらいうので、「”ぜいめい”は”ぜいめい”でしょ。医学用語なんだから、間違いも正しいもなく、ただの決め事で、そこに理屈は存在しないでしょ!」と、同じように酒を飲んでいるわたしはちょっと熱くなってそう答えました。

実は・・・わたしたちの会話を聞きながらすかさずネットで検索した妻によると、「”ぜんめい”が正しいけど”ぜいめい”とも云う」らしい。「そんなのただの意見でしょ?ボクは医者として教育現場で”ぜいめい”って教わっているんだから、”ぜんめい”と云うことに反論はないけど、本当は”ぜいめい”だけど”ぜんめい”ともいう、というのが本当なんじゃないの?」と、ついムキになってしまいました。「腹腔」を医学用語では”ふっくう”というのにパソコン変換するには「ふくこう」としなければならないから、正式には”ふくこう”なんです、って云い張っているのと同じなんじゃないの?とか思ってしまうわけです。だって、こういう専門的な単なる用語は理屈でなくて決め事なんだから、答はひとつなはずでしょ!と主張したくなってしまうわたし。

で、もう一度最初にその話題を出した彼女。わたしや妻のことばを聞きながら明らかに白けています。「わたしね、そんなのどうでもいいんじゃないかと思うんです。だって、そんなどうでもいい言葉の定義じゃなくて、受け持ち患者さんのケーススタディで、もっと重要なことを話し合っているのに、”ぜんめい”でも”ぜいめい”でも、どうでもいいじゃない?」

はい、あなたが一番冷静で、一番正論。

ちなみに、「漸減」は”ぜんげん”であって”ざんげん”ではない。「施行」は”しこう”であって”せこう”ではない。最近のワープロはこの間違った読みも変換してくれます。でもこれは、絶対に認めません、わたし。意味が全く違ってしまうのですから(ワープロ変換で出るから間違いじゃない!と云い張るヒトの感性がわからない)。”ぜんめい”以外を認めないと云うヒトも同じ感覚なのかもしれません。

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