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慢性胃炎

先日の職場の医局ミーティングで、素直な疑問を専門医たちにぶつけてみました。

「そもそも『萎縮性胃炎』て、画像上どんな所見のことをいうの? そして、健診受診者さんにはどういう説明の仕方をしたらいいの?」

健診やドックの結果説明現場では、胃内視鏡検査を受けた方々への所見の説明は他の結果と併せて別の診察室で説明することになっているので、実は消化器専門医でもないわたしたちがあたかも何でも知っているプロ中のプロであるかのような顔をして説明しています。だから、意外に自己流に説明しているけれどただの”はったり”であることが少なくありません。この『萎縮性胃炎』もその中のひとつです。最近はピロリの除菌が保険診療で受けられるようになって、一層この所見の存在がクローズアップされてきています。

「え、そんなのとりたてて云うような所見じゃないですからねぇ」・・・消化器内科の医師はそろって苦笑い。「『慢性胃炎の一種です』で、いいんじゃないですか」とのこたえをもらいましたが、 「いやいやいや、その『慢性胃炎』こそ得体の知れないうさんくさい存在でしょ。『慢性胃炎』ちゃ、そもそも何ですか?」と、皆のココロを代弁して食い下がってみるわたし(偉い!)。「いや、固有胃腺や胃粘膜細胞がね・・・」と説明が始まりましたが、すみません、それは一般の方には理解できない説明。わたしたちの知りたいのは、受診者さんにどう説明したらわかるのかということだから・・・(笑)

『慢性胃炎』・・・日常の会話の中でもむかしからよく使われますし、胃腸薬のCMなどでもよく耳にしますが、さてさて、『慢性胃炎』の一般向けの定義はなんでしょう?これ、意外にむずかしいんです。わたしは専門医ではないのでここには書きませんが、興味がある方はどうぞ検索してみてください。

ちなみにわたしが日々説明で云っているのは、「『萎縮性胃炎』とは”胃が年を取って細胞がしわくちゃになってきた”ということ。胃の細胞からは表面を保護する粘膜を出しているけれど、それの量が少なくなるから、胃酸の攻撃をもろに受けやすくなる。胃酸が表面に触れるととたんに出血してただれます。ただれて治って、またただれて・・・を繰り返すうちにゴツゴツした洞窟ような胃になって、それを繰り返すうちにがんや潰瘍ができやすい素地ができあがるんです。だから、胃が健気にがんばっているのだから胃酸を無駄に出させない努力をしてください。食べ過ぎない、飲み過ぎない、イライラしない、良く噛んで食べる、たばこを吸わない、よく眠る!」

「どうでしょう、こんなもんで」とくだんの医師に聞いたら、「まあそれで良いんじゃないですか。でももっと簡単でもいいと思いますけど」と。なかなかお互いしっくりきません。

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