« 好きですもんね | トップページ | 損をするヒト »

内容の承認と文章の承認は別物

「先生、ちょっと急ぎなので、この書類にハンコください」と云って、事務方が公文書を持ってくることがあります。「今から、業務が始まるから後で読みます」と云うと、「内容は昨日お話ししたことと同じですから、それを文章にしただけですから」とか、云うわけです。明らかに、内容は周知の事実だから、急いで書類を提出したいから、印鑑だけ押してくれ!と云っています。でも、わたしは押してあげません。だって、内容の承認と文章の承認は別物でしょ。うちの職員さんに限らず、最近はそこのところ勘違いしているヒトが多い気がします。わたしの聞いた内容がそこに漏れなく書かれているかどうかということももちろん重要ですけど、文章で一番大事なことは、それが日本語として間違ってないか、ということ。わたしが回覧の最後だというのに、読んでみたら「誤字・脱字・文法間違い」をいくつも見つけ出します。いかに皆さんがメクラバン(←使用禁止用語?)押しているかがわかります。というか、「少しぐらい間違っていても内容が合っていれば大丈夫でしょ。一番重要なのは内容だから」と考えているヒトが多くなってしまった結果なのかもしれません。

話し言葉と書き言葉は別物。文書は、基本的な字や文法を間違えていたら内容なんか読まれないし、そんな基本が間違っているやつの書く報告書なんて信用できない、という風にわたしたちは教わりました。学術論文は字が間違っているだけで査読者は×をつけるとまで云われてきました。教科書に誤字・脱字がひとつでもあったら教科書として失格だとも。

何か最近、そんな基本中の基本がおろそかにされてきている感じがして、怖いです。

|

« 好きですもんね | トップページ | 損をするヒト »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 好きですもんね | トップページ | 損をするヒト »