年齢と睡眠時間と糖尿病
昨年来、睡眠時間が短いと生活習慣病になりやすいというデータはかなりポピュラーに公表されています。今回、新潟大学から発表された研究でも、睡眠時間6.5時間未満では7時間以上のヒトより糖尿病発症リスクが高いことが示されています(Diabetic medicine オンライン版2014/7/30号)。
『新潟ウエルネス研究』と称する今回の報告がおもしろいのは、これを年齢別に8年間追跡したことです。実は、6.5時間未満の睡眠時間が糖尿病発症リスクとして認められるのは45歳以下の若い世代のことであって、年齢が上がるほど短時間睡眠の影響は薄れていき、60歳以上の群ではその関連性が否定されています。つまり、歳を取ってくると、睡眠時間を長くしたら糖尿病になりにくくなるとは云えない、ということになります。もっとも、年齢とともに不眠は深刻になりますが、むしろ寝過ぎが健康に与える影響の方が問題だということも云われています。
基本、短時間睡眠の世界から逃れられないでいるわたしとしては悪くない報告だったなと胸をなで下ろしていますが、わたしは糖尿病より高血圧が問題だから・・・。
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