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知らないことは財産

「トロやマグロが食べられなくなるなんて悲しすぎます」

クロマグロの乱獲の影響で漁獲制限がかかることになったニュースの中でインタビューを受けていたのは中学生か小学生かの子どもでした。「何云ってんだか」・・・思わず独り言を吐いてしまいました。わたしなんか、たまーにしか来ないお客人のために取った出前の寿司(並)の残りをむさぼるように食うのがやっとだったから、子どもの頃にそんな赤身の魚なんか食った記憶すらない。おかげさまで、大した思い入れもないのでそれが食べられなくなってもさほどの寂しさはありません。

「好きなものは何?」「そうですね。お寿司かな。特にエンガワや中トロが好き」だと?わたしなんか、”エンガワ”なんて単語、自慢じゃないが天草の病院に勤務している35歳の頃に初めて知ったぞ!今の子たちは若くしてどっかのオヤジみたいな舌になってしまっているから大変ですね。

若い世代がよく、「生活の質は落としたくない」ということばを使いますが、たとえば大量に食っているとろとろの肉を赤身のOZビーフにすることだったり、半分に減らしたりすることを指しているのを見て、今摂っている食事の方がはるかに低い質だと思うぞ!と云ってみたところで、単なる偏屈オヤジにしか見えないのでしょうね。

でもね、分かります。慣れてしまったものは、どうしても低い方へ楽な方へ魔物の居る方へ導かれて行くのが常ですものね。わたしも、ほとんど毎週土曜日に出勤するのが普通だったのに、最近妙に土曜日を休ませてくれることが多くなって、おかげでたまに土曜出勤するととても面倒くさくて憂鬱になります。それが当たり前の日課だと思っていたころにはどうということのない生活だったのに。

意外に、「知らないこと」は大きな財産だったりしますね、ほんと。

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