なんか少し分かるようになってきたぞ、般若心経
先日、facebook仲間のJさんに紹介された般若心経の現代語超訳のページがとてもわかりやすくて、ついそのホームページの先頭に行ってそのまま一気に読みあさってしまいました。真言宗豊山派 もっとい不動密蔵院の名取芳彦さんというお坊さんがウェブにアップしている般若心経の解説書『・・・なんだそうだ、般若心経(ウェブ連載)』なのですが、本人が、”日本一(?)わかりやすい般若心経のよみもの”と書いているだけのことはあって、ほんとにわかりやすい、というより、”おもしろい”という印象でした。
「般若心経がわかるようになるのが人生最大の望み」と、写経のひとつもしたことがないのにあちこちで云い回っているわたしは、それなりに般若心経のわかりやすい解説書を探し回ってきました。高名な僧侶が一般の人に紐解いてくれた解説書もあれば、漫画家さんが漫画にしてくれたものもあります。で、どれも物足りなかった。「理屈は分かる。でも、どこか実態(実感)がわからない」というもどかしさ。「色即是空、空即是色」なんて、理屈は簡単。「世の中のすべてのものが空だから、実態のないものだから、欲望に浮かれていても何の意味もない」ということでしょ。でも、ホントにそんな陳腐なはなしだけなの?もっとホントは深いんじゃないの?と疑っている自分がいる一方で、とりあえずやっぱり宝くじは当たってほしいと願う。
それなのに今回、この芳彦和尚のことばがすんなり入ってきました。これは、たしかに文章もすぐれているのでしょうけれど、もしかしたら、自分が変わってきたのかもしれません。若いときには「単なる現実逃避なのでは?」と不安になった行為も、歳とともに「真理はこっちだな」と少しずつ実感できるようになる。「それを枯れてきた、って云うんだよ」「もっとギラギラしていないと歳取るよ」という云われ方をしながらも、そういう雑音があまり気にならなくなっている自分・・・今なら、むかし読んだ本を読み返しても同じように理解できるかもしれない、と思ったりします。とにかくこの本(ウェブ連載)、おもしろいから、何度も読み返してみたいと思います。
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