逃げ口実
肺ドックを受診する理由。
「家族や親類にがんの人が多いから」「最近、職場や友人にがんで亡くなった人が続いて不安になったから」「そろそろ年齢的にチェックすべきと感じたから」など、その受診理由はさまざまです。ただ、「タバコを吸っているので心配で」とか云う人も若い世代には意外に多いですが、これって、明らかに逃げ口実ですよね。吸っている限り数ヶ月後にはがんが発症する危険性は高いわけだし、心配ならとりあえず禁煙をしたらいいんじゃないの?とか、云われることは分かっていて、それでも受診したくなる心理とは、何とか「今は大丈夫」と胸をなで下ろしたい心境なのでしょうか。
肺ドックを自分の意思で受診する方の大半は、できたら禁煙したいと思っているか健康被害を心配しているかの人なわけですから、可能な限り禁煙の後押しをできる方向に導いてあげるのがわたしたちの使命ではありましょう。「タバコ? やめるい気なんか全然ないよ!」とたとえ息巻いているオヤジさんだとしても、肺ドックを受診しているのだから、「検査して問題ないことを確認したから、心置きなくタバコを吸えるさ」と強がっていても、それが単なる強がりだと云うことを理解してあげて、そっと温かい心で包み込みながら、禁煙を促してあげるのが保健師さんの手腕ですよね。
がんばってくださいね。
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