説明のむずかしさ
「これとこれは何が違うからこんなに値段の差があるのですか?」・・・某家電量販店に行って、パソコン担当者と称するオジサンに質問したら、「CPUというのがパソコンにはありましてね。CPUというのは・・・」とくどくど語り始めました。「こっちのパソコンはタッチパネルかなんかが入っているんですかね?」と話題を変えてみたら、「タッチパネル?そんなもの無駄ですよ、つけても使いませんし・・・」とまた見当違いな蘊蓄を語り始めました。「おまえ、わたしらをバカにしとるのか?」と思って聞き流しましたが、このオヤジ、それなりのヘビーユーザーのわたしたちに今からパソコンとは何ぞやという講釈でも垂れようというのでしょうか。
「わかったでしょ。このお店は値段は安くしてくれるけど、店員の知識が低いクセに妙に上から目線で、ピントがずれてる年寄りばかりなのよ」・・・これまでに何度も足を運んでいた妻は、そう切り捨てて、別の量販店に行きました。商品が良いか悪いかという問題や値段がどれだけ安くなるかという問題はもちろん重要なのだけれど、そう何度も買い替えるわけではない大きな買い物をする時に一番ほしいのは適切なアドバイスと痒いところに手が届くような説明。それが結局はその店の信用度であることを痛感しました。
ちなみに、この日は予約していた新しいスマートフォンが届いたので携帯ショップにも行きました。手続きに一時間以上かかったので恐縮したのか、担当してくれたお嬢さんは、スマートフォンの使い方を全く語らず、さらに帰り際に「メール機能の切り替えはご自分でしてくださいね」とだけ云って解放してくれました。帰ってから復元作業をしてたらどうしても戻らないデータ・・・最終的にはインターネットの検索で解決したのですが、お嬢さん、あまりにも説明を端折りすぎではありますまいか。「こんなプライマリーなこと説明するのは失礼かも」とか気を遣ってくれたのかしら・・・。
「帯に短し、たすきに長し」・・・ヒトに説明して理解してもらうのは、とても大変だというお話。受診者さんに説明するのを生業としているわたしとしては、とても勉強になった日曜の昼下がりでした。
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