くすぐったい?
診察のときに甲状腺や首回りのリンパ節が腫れていないかを診るために頸部触診をします。最近気づいたのですが、ここを触ってもくすぐったがる人がめっぽう少なくなった気がします。普通にされるがままになっていますが、以前は手が近づくだけで必死に笑いをこらえる人やカラダを逸らす人がたくさんいました。特に若い世代に多かったのですが、ここ1年でそんな人は2、3人しか記憶にありません。
最初は、わたしの触診のワザが上手くなったのかなとほくそ笑んでいましたが、どうもそうでもないみたい。実際に、首を触られてくすぐったがる人が減ってきたのではないかと思います。なぜか?不感症になってきたというのではなく、もしや子どものころに親とのスキンシップが少ないのでは?と懸念しています。赤ちゃんのときや子どものときにお父さんやお母さんからいつもいつもくすぐってもらってケラケラ笑って成長してきた子は、おのずと条件反射のように毛を近づけるだけでもぞもぞ感じ始めるものです。触っても感じないのは子どものころにくすぐったさを開発されていないからではないかしら?だから無条件に満面の笑い顔ができない、表情筋の乏しい若者が増えてきてしまったのではないか、そんなことを思って憂慮している次第です。
かといって、わたしが若いお嬢さんの首元をくすぐってやったりなんかしたら、訴えられるのがオチ。世のお母さんやお父さん方、是非ともお子さんをくすぐり倒してやってください。お願いします
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