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誕生日

「お名前と生年月日を教えてください」

JCIの認証を得て、診察や検査前に受診者にフルネームと生年月日を自ら云ってもらうことももはや普通に日常ルーチンの業務になりました。受診者の方も9割方が素直に唱えてくれます。これを云ってもらうのは、目の前に居るヒトが自分の手にしている書類のヒトと同一人物であり、自分が所見を入力しようとしているパソコン画面のそれと間違いなく同じヒトであることを確認するためです。云うならば、個体認証のための単なる2種類の記号に過ぎません。わたし自身、そういう感覚で、機械的に「お名前と生年月日を・・・」と口にしていました。

それが最近、ちょっと違ってきています。大事なことに気づき始めたからです。
「生年月日は昭和〇〇年11月7日です」
「ん?11月7日? って、今日ですよね?」
「は?はい」
「それは、おめでとうございます」

思いがけない会話に、受診者さんは戸惑いながらもにっこりしながら「ありがとうございます」と返事してくれます。「受診者の誕生日」は、JCI的には単なる記号であり個体認証の背番号に過ぎませんが、他でもなく、そのヒトが今、生きている根源のかけがえのないアニバーサリーです。意外に誕生日前後に人間ドックを受けるヒトは少なくありません。今年もそれが良い日でありますように、と思いながら診察をしています。

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