絶対勘違い
生活習慣病のうち、動脈硬化は自分で管理できる病気だから、大したものではないと思っているヒトが多い。一方、そんな輩は、がんは専門家に委ねないといけないので高尚なむずかしい病気だと信じているようだが、それは間違いである、と断言したい。
実際は、まったく逆。がんは、早期に見つけたらただ取り除けばいいだけの話。ヤブ医者でも何とかしてくれるのだが、動脈硬化は自分でいつまでも管理し続けなければならないから、がんよりはるかに難しくて厄介な病気なのである。講演でそんなはなしをすると、必ず小ばかにした顔をして鼻で笑われたりします。バカはお前らじゃ!
だって、考えてみてください。がんの治療法は、日進月歩で最新医療とか先進治療とか画期的な検査法/治療法が次々と出てきますが、動脈硬化関連の治療法は、もう進行しすぎてどうしようもなくなった病態に対してだけであり、その開発もまるで亀の走りのように遅々として進みません。遺伝子検査は旬ですが、それでオーダーメイドの治療をするといっても単に振り分けをするだけで何ら新しい治療法ではありません。これは、がんが重要視されているのではなく、動脈硬化性疾患が科学の力だけでは打ち勝てない難病だということに他なりません。どんな”夢のクスリ”が出てきたとしても、その成果は知れています。”まず怠惰な人生ありき”などという前提を、神が認め賜うはずがないのですから。
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