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アウトソーシング(後)

(つづき)

わたしたちは自分のプライドをかけて、生活習慣の是正への介入や動脈硬化・がんなどの重要疾患の早期発見に努めています。でも、自分の介入で何人のヒトが改善したとか、がん治療が何人できたとか、そういうことが自分の仕事上の評価に反映することはありません。改善者1人当り幾ばくかのボーナスがでることもありません。

企業であれ個人申込者であれ、あそこは医者が熱心で保健師さんが口うるさいから毎年あそこに行くのを楽しみにしている、なんて変わり者はほとんどいないわけで、どこぞの施設は割安だとか、あそこには最新鋭の検査機器が備わっているとか、あるいはレストランの料理が美味いとか、そういうことで契約先を決めているわけです。ホントは、わたしたちは検査さえきちんとしておけば、あとはいい加減だって構やしないのです(丸投げ契約だから結果説明や保健指導までするわけで)。こちらの助言を無視してその人に何が起きようと自分に責任はありませんし、そういうヒトに限って具合が悪くなれば健康保険使ってすぐに病院受診しますが、それによって医療費が高騰したとしてもそれはわたしたちが悪いのではありませんから。

でもそれができないのは医療者としての良識。だから、予約の段階で「わたしは精査・治療は受けないから健診を申し込むな」と事業主に云ってください(まあ、そんなことしたら辞めさせられるでしょうけれど)。とにかく、予約だけして来ないのも、来てから文句云うのも迷惑千万。アウトソーシングはほんと、とっても大変なのです。

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