医師届出票
職場の人事担当から『医師届出票』なる書類が配られてきました。自分がどういう医者であるかを所在地の都道府県に届ける義務があるのだそうです。記入しようと思いながら、その書類を眺めていて、急にペンが止まりました。
(11)従事する診療科名等・・・病院で勤めるものはリストの中から診療科を選びなさい、というわけですが・・・そこに並ぶ41個の科の中に、わたしの科がない。健診とか人間ドックとかに専従する医者は医者じゃないということか?最後の「42.その他」にでも入れておいて、ということか。
(12)取得している広告可能な医師の専門性に関する資格名・・・要するに専門医資格のことの様なのですが、ここに並ぶ56個の専門医資格の中に、先日取得した「人間ドック健診専門医」がない。何度見直しても、ない。ここには、「その他」の欄すらない。そんな資格は価値がない、ということか?
これからは予防医療の時代だ!とどれだけ息巻いたところで、お上の認識がそんなものなのですから、いかんともしがたい、悲しい現実を思い知りました。「健診?そんなもの誰でもできるよ。ちょっと片手間でもやれるし、臨床に疲れたときなんかに息抜きでもできる」・・・なんて、現場の多くの医者がいまだに平気でそう思っているのはわかるけれど、行政ではもちょっと現実を理解していると思っていたのです。ドック学会のお偉いさん方がなかなか認められないドックの地位向上にがんばっているはなしを学会で力説していたのを思い出しました。我々が市民権を得るのは遠い先のはなしになりそうで、とても重い気持ちになりました。
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