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栄養飢餓

最近、学会などで当たり前の様に使われていて、したり顔の振りはするけど実はようわからん、という単語がたくさんあります。これもそんな単語のひとつです。

『オートファジー(Autophagy)』

オートメーションの「オート」とマクロファージの「ファジー」だから、自分を食う=「自食」ということくらいは想像つくけれど、自食なんて破滅的でオカルト的なイメージしか湧かないでしょ、普通。細胞に核を持つ生物では、細胞内に生じる異常たんぱくを自浄する力が備わっているのだそうです。あとは、どの文献を検索しても「わざとなんじゃないの」と思わせるような難解な文章しか出てきません。

まあ、簡単に云えば細胞の『新陳代謝』のこと、でしょ?細胞内にできる異常なたんぱくと云えば、侵入してきた病原菌だったり、酸化された変性たんぱくだったり、あるいは勝手に合成し過ぎたたんぱく(がんもこれに入るのかしら)だったりだと思います。そんな中、どの解説文にも出てくる『栄養飢餓』という機能がちょっとわたしの興味をそそりました。個体がこの上ない飢餓状態になったとき、外からアミノ酸が入って来れなくなって重要なたんぱく質合成ができなくなったら命に係わる一大事。そんなときにオートファジーが起きて、細胞内に常在するたんぱく質の一部を一度アミノ酸レベルまで分解させた後に、重要性の高いたんぱく質に再合成させるのだそうです。生き延びるために自分の身体を食って新しい細胞に作り変えるなんて、えらいなあ。もっとも、この一時しのぎの機能には当然限界がありますから、自分を食い尽くしてしまったときが細胞の死=個体の死となるわけですね。

これで『オートファジー』を語り尽くしたと思ったら大間違いだぞ。ほとんど核心は書かれてないぞ!とか云われるかもしれないけれど、これ以上受け売りで知ったかぶりなことを書いているとすぐにメッキがはげるので、これくらいで。

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