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人間ドックは本当にドックか?

「人間ドック」って、本来何なんだろう。もっと自由にさせろ、酒も飲ませろ、インターネットを使わせろ、という宿泊ドックの受診者さんに対して、「けしからん!ドックをただのホテルの宿泊と勘違いしているのではないか?」と腹を立てるスタッフたち。

「人間ドック」は日本でできた言葉です。政治家が1週間ぐらい雲隠れして休養しながらカラダ全体のチェックをしたい、ちょうど「タンカーのドック入り」みたいにというのが「人間ドック」の語源だと聞いています。そうなると、人間ドックは常にVIP対応されてきたことになります。ドックは、「まずはココロとカラダを休ませるためのもの。そのついでに検査する」が本来の姿のはずなのです。

でも、いつの間にか人間ドックは検査や教育の場になってきたところがあります。その風潮は、「予防医療」の概念が幅を利かせ始めたからのような気がします。うちのように、病院が健診も行う施設が主流になっていることも原因かもしれません。自分の健康度を確認し、これからどんな人生を送るのがいいかを勉強して、帰ってから即実践すべし。その成果は次回受診時に確認するから油断するなよ! まるで、教育入院している糖尿病患者のそれに共通するところがありますね。

わたしは、臨床現場からこちらの世界に移ってきましたから、もちろんそれが人間ドックの当然の姿だと思っていました。でも、日々の生活の乱れを露呈させるために金出して検査してもらい、その挙句に若いスタッフに叱られるために結果説明の順番待ちをしている受診者さんたちの姿をみていると、これでいいのかな?とふと思ったりします。

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