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女性の加齢変化(前)

日本抗加齢医学会の学会誌の特集『見た目のアンチエイジングupdate』から紹介したいもうひとつの話題は、大手下着メーカーワコールの人間科学研究開発一課課長の坂本晶子さんの「日本人女性の加齢による体型変化」というものです。1964年以降成人女性の人体計測を継続的に繰り返した結果を元に日本女性の加齢による体型変化の実態を調べており、その莫大なデータの存在にも驚きましたが、そこから出てくる事実は超リアルです。やはり第一線の下着メーカーの研究は、単なる”研究のための研究”とは一線を画した現実的なものでした。実際、わたしの妻とその同年代の友人にこの本を見せたら、感嘆とも絶望とも取れる奇声を上げて騒いでいました。バスト、ウエスト、腹部、ヒップ、太ももの付け根周径ともに20代後半に最も細く締まっていること、30代前半から50代前半にかけて全体的に胴体が太くなって50代前半にはバスト周径=腹部周径となること、そして、腹部形状/ヒップ形状/バスト形状がいずれも30年の間に例外なく3段階のステップを踏みながら変化していくことなどがこと細かに書かれていまして、メモしながら「なるほど」と、ちょっと感動しました。

で、この30年の経年的な変化を追いかける中で、加齢変化が小さくて若いときの体型を維持できていた人が約25%存在した(30年間体型が変化しない人が4人に1人はいた)ことに注目し、そんなヒトたちの特徴を検討しています。この研究の最大の意義はそこにあります。どうやったら、若さを維持できるのか?
                              (つづく)

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