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見るからに

わたしの出身大学は、附属病院の建物と医学部の建物とが県道を隔てて向かい合って建っています。先日、久しぶりにその前を通りました。信号待ちしているおにいさんが見えました。小柄で痩せぎすでボサボサ頭に上枠だけ黒の枠に分厚いレンズのメガネ、白のYシャツの上に何年も着ているような地味なセーターを着て、足元はサンダル履き・・・それは、誰が見ても『薄汚い研究室で動物実験ばかりしているおにいちゃん』と想像できる典型的な姿だったから、つい笑ってしまいました。”見るからに”というやつ。

どうしてなのでしょうかね。姿かたちや立ち振る舞いをみると意外に職業がわかる、ということ多いです。人間ドック受診者の方を見ていても、「あ、この女性、学校の先生だろう、それも小学校の」とか、「これは県職畑んー十年のベテランさんだな」とか第一印象で感じるときにはまず間違いありません。いつの間にか、それらしい空気になってしまうのは、ある意味、職業病なのでしょうか(別に”病気”ではありませんが)。”見るからに”それらしく振る舞う、ということは、実はきちんとその仕事を全うするには重要なことなのかもしれませんし、そうやっていると自ずとそういう身のこなしや服装になってしまうのかもしれません。人間、見た目で判断できないとは云いますが、やっぱりその職に精通した方々が破天荒だったりチャラ男だったりするのは概ねテレビドラマの中だけのはなしではないかと思います。

むかし、大学演劇をしていたころ、「小学校の校長先生をやって!」とか「次は警察官」とか、ただ歩くだけでそういう職業が想像できるようにする練習をやったことがあります。そういう”みるからに”の表現がうまい連中が集団でなりきりウォーキングしてみると、まさしくそこは職員室になったり警察署になったりしました。

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