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なぜ若く見られたいのか?(前)

日本抗加齢医学会の学会誌は内容が豊富ですが、なかなかしっかり読み込む時間が作れずにいました。今回たまたまた時間が取れたので最新刊の特集『見た目のアンチエイジングupdate』を読むことができました。見た目が生命予後に関係し、若さを保つことが呆けずに長生きする基本である、というデータがたくさん並ぶようになりました。ここでも何度もその手のデータの紹介をしてきましたが、今回はこの特集記事を読みながら興味をもったものを2つご紹介します。

まず、総合研究大学院大学の長谷川眞理子先生の書かれた記事:「なぜ若くみられたいか?進化生物学からみたヒトの生活史パラメータ」です。ヒトの性的魅力に関する研究では、どんな社会においても、特に女性の場合は、その美しさの魅力の根源は「若さ」ですが、女性はどうしてそんなに若くみせたいのか?ということを進化の側面から考察した記事です。とても面白く、なるほどなあと感心しながら読みました。

『進化』とは、生物の形が世代とともに変化していくことで、①中立進化のメカニズム(偶然による変化)と②適応進化のメカニズム(方向性をもった変化の2種類があります。①は対立する遺伝子が何であっても適応度に差がないとき(たとえばABO血液型の変化などのように、どっちをとってもさほど有利や不利の差が生じないとき)に起きるもの。それに対して②は対立遺伝子によって生存率や繁殖率に大きく差があるときに働くもので、これがいわゆる”自然淘汰”のメカニズムです。生物は、この自然淘汰の繰り返しで環境の変化に適応しながら生き延びてきたわけです。
                                  (つづく)

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