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「止められない」のだとしても

「ずっと昔から高度の高血圧があって、昨年初めてクリニックを受診したけれど、『もうこれから一生クスリを飲み続けなければならない』と医師に云われたのが気になって、そのまま受診しなくなった」というドック受診者の方がおられました。保健師さんが「ちょっと、先生からガツン!と云ってやってください」という無責任な依頼(笑)とともにその方を診察室に連れてきました。

五十歳代の彼の血圧が上がり始めたのは四十歳を超えてからで、ここ数年は180~190mmHgを下らなくなったそうです。濃厚な家族歴もあり、おそらく二次性高血圧(他に原因があるために血圧が上がる状態)ではなくて、本態性高血圧(他に原因がない体質的な高血圧)の可能性が高いでしょう。それなりの生活療法をしているようですし、よほど強烈な減塩をしたら下がるかもしれないけれどあまり現実的ではなく、やはり早めに薬剤かサプリかを服用するのが良いようにわたしも思います。

で、クスリを飲むか飲まないかは本人の勝手だと思うのですが、「不安だから何かしなければならない」と思っているのであれば、とりあえず試しにクスリを飲んでみたらどうなのでしょう。「血圧のクスリは飲み始めたら止められなくなるから飲まない」というナンセンスな言い訳を信じるとしても、そんなに真面目に考えることですかしら? 悪魔に魂を売るわけでもなく、一度手を出したら取り返しがつかなくなる麻薬や覚醒剤ではないのです(タバコはそうですけど)から、もっと気軽に飲んでみたらどうでしょう。3ヶ月飲んで「やっぱりイヤだ!」と突然止めたとしても、ずっとほったらかして悪化させたヒトよりマシだと思います。どうしたらいいか悩むのだったら(悩まないヒトはどうでもいいです)、とりあえず飲む選択をしてみながらどうするか考えても何ら困らないように思うのですけど、違うかしら?

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