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伝えたいこととは違うリアクション

先日、妻の知人が逆流性食道炎の治療で悩んでいることが夫婦で話題になりました。75歳の男性です。パリエットを飲めば効くけど止めるとすぐに再発する。でも主治医からは「良くなったら止めても良いよ」と云われているからあまり常用しない方が良いのではないか、と悩んでいる、というのです。今の社会では、逆食に対する制酸剤は基本的にはずっと飲むのが普通だから、「少量でずっと飲んだ方が良いんじゃないの?」と云いましたが、このときに先日ここで書いた、「胃グスリ飲んだら胃が荒れるからいつもの3、4倍噛めば良い」と云っていた先輩先生のはなし(『噛めば良い』2015.2.4)をしました。自分もそうやってかなり良い感じだから、クスリを続けるのに抵抗があるのならそれを勧めてみたら?と話したのですが、妻は全く違うところに食いついてきました。「若い先生はすぐに新しいクスリに飛びつくけど、自然の摂理を無視したクスリが将来どんな弊害をもたらすかもまだ分かっていないのだから慎重に扱うべきだ」と云ったことに対して、「その先生、今もそんな風に思っているのかな?」と。もう他界されたと話したら、「じゃあ、その先生、その答が分からないまま死んだんかな?」と食い下がります。

クスリよりも噛むことや食事内容の方が大事だという考え方があることを伝えたかったのに、”時代遅れの偏屈オヤジ”的な云い方をされたのでちとカチンと来てしまいましたが、こういうすれ違いは会話の中ではよくあります。相手の興味の矛先が完全に話題の主旨からずれていって全然違う話題になるのはしょうがないとしても、完全に逆の印象にされてしまうのは心外。つい、「空気を読めよ!」と云いたくなるけれど、それは本当はこっちの伝え方も悪いのだということを認識しておかないといけないでしょう。わたしたちは話術で相手の人生を変えようとする大それた仕事をしている以上、そんな誤解をされるのは、どこか話題の出し方やタイミングが拙かったのではないかとも反省します。それは自分が逆だったら・・・と思うとすぐに察しが付きます。相手が自分のリアクションに「当然でしょ」的な期待をしている空気が感じられると、わざと逆のリアクションをしてやりたくなりますし、ちょっと鼻につく云い方にカチンと来たから本筋とは関係ないことを云ってやりたくなる・・・「だって、最初にわたしが伝えたかった話題を簡単に否定して、持論を持ち出し始めたのは、そっちじゃないの?」って・・・これ、天の邪鬼のわたしだけの感情でしょうか?

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