腹減った~!
「一体、いつまで待たせるんだ! オレは朝飯も食わんで待ってるんだぞ!」
最近はかなり減りましたが、それでもイライラした声で怒鳴り散らす受診者が時々おられます。若いスタッフの中にも「あー腹が減ってガマンができん!」とわめく輩・・・朝飯食わんくらいで死にはしないわ!と一括してやりたい衝動に駆られながら、そんな光景を眺めております。かく云うわたしも、むかしは、「朝飯を食わないのはカラダに悪い」と信じていましたから、検査が終わったら朝を食べられなかった分たっぷり昼食を摂ってほしいとか思っていましたが、朝飯を食わないことがさほどカラダに悪いことではなく(朝食を食わない方が健康的だぞ!と自分のポリシーを他人に強要する気はありませんが)、朝飯食わないのに昼飯をたらふく食うことが悪い(血糖反応に悪影響を与える)のだということを知ってからは、そんな光景をみてもあまり同情しません。むしろ、たまにはしっかり腹が減ることを経験した方がカラダに刺激が与えられていいんじゃないの?と思います。
腹が減った!と騒いでいるヒトたちを見ていると、きっと子どものころにガマンすることを教えなかった親が悪いのだと思います。「子にガマンさせるのは良くない。子は食うのが仕事」という祖父母の教育を継承しているのかもしれませんが、それは戦後の貧困への償いと欧米教育の洗脳を受けたことに関連する誤った認識が半分邪魔をしています。「食べたいときにひもじい思いをせずにいつでも食べることができる」が、貧困ではない生活であることの証なのだと勘違いしています。食事のガマンができない子は他のことでもこらえ性がなく、スニッカーズのCMみたいな大人がどんどん増えている昨今。もっとも、子どもに食事のガマンをさせない親は、自分もガマンできませんから、子に食べさせることを口実に自分も食らうわけでしょう。何とも寂しい限りです。
ま、いくらわたしが戯言をほざいたところで何の効果もありませんけれど。
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