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「噛めば良い」

「胃グスリなんか飲んだら胃が荒れる! クスリを飲むくらいならいつもの3倍か4倍か噛めばそれで解決する!」

遠いむかし、わたしが当直のアルバイトに行っていたある病院の院長がいつもそう云っていたのを思い出します。ちょうど胃潰瘍の治療薬としてガメットが世に出始めたころでした。消化器外科がご専門のその先生が、「ちょっと切れ味が良いからと云って飛びつくにはまだ歴史が浅すぎる。長い歴史のある人体の自然の流れを半ば無視した胃酸のコントロールを長期間続けさせたらどんな弊害が起きるのか、まだ何も分かっていないのに、若い医者たちはすぐにこんなクスリを使いたがるが・・・」の次にいつも発していたのが冒頭の台詞です。

最近は、診断能が上がったためなのか、実際に増えているのか知りませんが、萎縮性胃炎に伴うびらん性胃炎や逆流性食道炎のためにクスリを処方されている患者さんが老若男女を問わず多くなっていますし、今や胃酸分泌抑制のクスリは治療の基本になっています。その選択に疑念を抱く医者も患者も少ないと思います。でも、多くの患者さんは実は感じています。クスリを飲んでも症状は大して変わらないことを・・・ご多分に漏れずわたしも萎縮性胃炎と逆流性食道炎の患者なのですが、わたしは屯用の舌下錠以外のおクスリを飲みません。調子が悪いときはいつも以上に噛み倒しています。「固形物で飲み込まないように一回戻してでも噛み込む」覚悟で噛んでいたら、胃の調子はすぐに良くなることを実感でわかっているから・・・若かりしころのこの先輩先生のことばが真理を突いていると感じているからです(笑)

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