筋トレの重要性
年一回の『医師会スポーツ医会総会・平成26年度健康スポーツ医学再研修会』に行ってきました。日本医師会認定健康スポーツ医学再研修の3単位をもらうためだけに土曜の午後を費やすのですが、はなしはそれなりに面白くて勉強になります。
循環器内科の泉家康宏先生の「骨格筋由来ホルモンという観点から見た運動療法の有用性」の動物実験結果の説明は、正直云って略号が多すぎてようわからん(学会発表か大学講義受けてるみたい)かったけど、
●サルコペニア予防のために筋トレが有効でさらに筋トレによってAkt1という物質を活性化させると血液内に血管新生因子が増加して、損なわれた心機能の回復に有用である
●腎不全患者さんが運動しなくなって筋量が減少すると予後が悪化する。骨格筋を増やすと腎保護作用が発現することにもAkt1が関与している
●寝たきり患者さんに全身加速ベッドで受動運動させるだけで、血管内皮機能が改善されて末梢動脈疾患の下肢血流が良くなる。さらにこの受動運動は心筋虚血を改善させる
という結論だけはわかりました。要するに、心疾患患者さん、腎不全患者さん、末梢血流障害の患者さんには有酸素運動だけではなくてレジスタントトレーニング(筋トレ)が有効である、ということですね。
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